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瀬野川たんけん
2017/03/28 瀬野川を楽しむ会 便り 2000年の浚渫工事から17年経ち、また同じ場所の浚渫が行われた ホンマあきれるゼ!! しかし、これまでの瀬野川を楽しむ会の活動がある意味成果を出してきた。 ナンと今回の浚渫工事は、治水、利水そして 生物多様性環境重視の画期的な工法が施工されたのだ。 「ダメじゃダメじゃ」では無くて、幾度も話し合いを経てここまで来た。 今回の浚渫工事では、横山建設の担当者との話し合いでは、 「中村さん大規模な浚渫になります」 「しかし、私ども生物多様性環境重視も最善を尽くします」 「ホンじゃ宜しくお願いします」と襷を渡した。 何とも言えない物苦しさが残る ハッキリ、「残してくれ!!」と言えば良かったのか? 「無茶な全面中州撤去はこれまでの苦労が泡になる」と しかし、氾濫して国道2号線が壊れたらイケンし、町民に被害が及んでもイケン しかし、瀬野川で初めて見つけた、カジカやゴクラクハゼ、そしてテナガエビやウキゴリ ドンコやヤマトシマドジョウ、オヤニラミなど沢山の 生息地がこの桑の木が残る中州。 しかもこの場所は、大昔の雁木が残る大切な場所 自然石の石組みでできているから、ウナギやテナガエビが無数に生息している 浚渫工事前に、広島大学生物生産学部海野研究室、 クラーク記念国際高等学校の先生や生徒さん達で 採取して生き物を上流に移動した。 私達ができる最善策はこれだけだったのだろうか? もっと発信すれば残せたのかと自問自答を繰り返す 海田役場からも「今回は治水が重要視しなければいけないほど、 中州がでかくなっている」と説明を受けた 空撮写真ではハッキリと分かるほど 写真を見たら意味が伝わった 工事開始から現場を見に行くことはしなかった。 行けば情けなるから 3月24日 昼前工事担当者から「中村さん行きましたか?」と連絡が入る 「まだ行ってないよ」「できるだけ工夫しました、良ければ見てください」 「行きたいが見たくない」 「見たいが行きたくない」のが今の心境 3月27日 時間が少しあったので胴長とCameraを携え現場に行く。 すると国道2号線から現場を見ると綺麗に中州が完全に取り除かれた。 「ハッ〜と」とため息が出る しかし、国道2号線側にはもの凄い自然石がランダムに組まれている しかも今まであった以上に隠れ家になるように配置してくれたいる これには涙があふれた 創意工夫をすると安全にも魚にも配慮できる、浚渫工事ができると感動を受けた。 ニヤニヤしながら現場に入る 工事車両と歩道を完全分離して歩行者にも考慮しているし、ガードマンの人も凄く丁寧だ 挨拶をして現場に入ると濁り水は一切無い しかもこの短期間で綺麗に中州は無くなったが、今まで以上の生息地ができている これなら鮎やウナギ、ゴクラクハゼ、カジカ、手長エビなど今まで以上に棲める環境ができた。 一人ニヤニヤしながらシャッターを連発切りした。 広島県、海田町そして工事関係者の人達にお礼を言いたい。 ありがとうございます。 この工事を起点発端として今後の浚渫工事等、 全て同じ気持ちを込めてもらえれば私がいなくなっても瀬野川は残るはず。 氾濫も無くなり安心に過ごせる海田町になり、 広島県下唯一 環境学習できる生物多様性環境を保持する瀬野川であり続けてほしい。 ホンマここまでできるとは思いもしなかった。 また今年海田の子供達に瀬野川の魚を見せたりシジミの話ができます。 画像説明 17枚目 2000年6月の探索会で撮影した今回の現場、大昔の雁木が残っています。 18枚目 2000年の浚渫工事現場 |