海田町の宝、瀬野川 〜 瀬野川を200%楽しむ!
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瀬野川たんけん

2018.04.12.Thu.    瀬野川を楽しむ会 便り

瀬野川 便り
2018/04/11
 今年の浚渫工事も無事終了
そして中州もながれを阻害しない形状で2カ所残されました。
カワセミの餌場止まり木も保護できました。アー良かったよかった!!

今回は大規模な浚渫でしたが、広島県西部建設事務所の専門官や株式会社小野村組の人達と話し合いをして
治水と生物多様性環境を残す取り組みができました。

 畑賀川と瀬野川の合流地点は、水量も多く、堆積も早く、幾度無く浚渫が行われる場所です。
生物多様性環境を残すことも大切ですが、氾濫原因に繋がる中州の撤去も必要です。

その周辺には、日本イタチやカワセミそして、鮎の産卵床となるこぶし大の丸い小石がたくさんあります。
瀬野川は砂の多い川ですが、この場所は鮎の産卵場所になっています。

 特に新幹線上流と下流には、清流の宝石と呼ばれるカワセミの餌場があります。
また下流には約300uSIZEの大きな入り江があり、たくさんの水生昆虫も生息しています。
 此所も数年前、瀬野川を楽しむ会 会員 加藤親子がオヤニラミを捕獲撮影した大切な場所
今でも小鮒や沼エビ メダカがたくさん棲んでいます。
水生昆虫も瀬野川で一番多い場所です。
見た目は流れが無く、淀んでいますが、こんな場所に小魚や水生昆虫が集まります。

 浚渫工事は、中州などの凹凸を無くし、川の流れを平均化、淀みや深い場所などを無くして、
増水の時、氾濫しないようにする工事です。
しかし、この工法を100%取り入れたら、水の攪拌なども無くなり、酸素も含まれません。
蛇行することで攪拌が行われ、水も浄化されます。
適度がやはり良いですね!!

 そしてこの周辺、流れが緩やかな場所なので、冬は渡り鳥が越冬地として過ごします。
保護した場所から100m程下流には、海田町の飲料水をくみ上げる大切な場所もあります。

 冬鳥やヌートリアなどの生き物は、この場所でオオカナダモ(水草)などを食べて過ごしています。
今年は オオバン、オナガガモ、ハシビロカモ等の渡り鳥が頻繁に飛来してきました。
画像のカワセミもこの場所で撮影しました。

 画像の小さな 水たまり(新幹線高架下上流)は私が、海田町に来た30数年前からあります。
昔からエビやメダカがたくさん棲んでいる場所。
冬場になると、必ずカワセミも餌場として飛来します。
周辺の草木は全て取り除きましたが、協議の結果、この小さな水たまりは残す事になりました。

増水時には沢山の魚が身を隠す場所になります。
また残す形状も、流れを阻害する形状では無く、抵抗が少ない形状で残す事ができました。

 さらに今回の浚渫工事では、株式会社小野村組の企業努力で伐採された草木の代わりに 2m程の止まり木3本が
設置されました。
この止まり木は増水時は水の抵抗も少ないように枝は落とされています。
また植えられた木ではありません。
増水時は抜けると思われます。

この止まり木も、やがて周辺の草木が育てば役目を終えることでしょう。
治水、利水、生物多様性環境の調和の取れた浚渫工事が完成しました。

たった3本の止まり木と2カ所の保護場所
20年前の瀬野川浚渫工事では全てを取り除く工法でしたが、
行政も企業も地元住民もみんなでよりよい環境を残す工夫がされています。
この意味合いは大きな布石になるはず。

全てダメとは・Eセわないけど、少しでも調和できる浚渫工事ならば、
またカワセミも日本イタチも鮎もカジカも渡り鳥もやってくるはず
1,2年先のことでは無く100年も200年も快適に過ごせる環境を残さないとダメ
今はまだ瀬野川で子供達が遊ぶ姿は少ないけど、
10年先100年先は、みんなが瀬野川でキャンプをしたりBQをして楽しめるようになるとエエね!!


瀬野川を楽しむ会  海田花を咲かせ隊支援者団体

広島県
海田町
クラーク国際記念高等学校、
広島大学生物生産学部海野研究室、
広島市立大学大学院情報科学研究科情報工学専攻モニタリングネットワーク研究室、
国際学院サッカー部
東洋造園株式会社
麒麟倉庫株式会社、
有限会社渋谷塗装店
伏見建設株式会社
広島経営センター、
広島双葉ライオンズクラブ
公益信託サニクリーン広島環境美化基金、
広島銀行株式会社
鴻治組
洋伸建設
横山建設株式会社
ハダ動物病院
元大阪府釣り団体協議会会長 元大阪府知事任命内水面委員 佐藤 功
株式会社 小野村組